彼は私の金魚。



「37.5度……爽世様。」



爽が私を睨む。



「この程度の熱など平気よ」

「いえ、そうはいきません」



また、私の胸元へ爽の手が伸び、

慣れた手つきでボタンをとめる。


熱が上がっているのか

頭がボーっとして抵抗する間も与えられ無かった。



「お休みください。爽世様。」

「わかったわ…」



爽に支えられながら横になる。



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