彼は私の金魚。



この程度で弱ってしまう私は情けない。

こんな事では爽を守ることなんてできない。

情けない…もっともっと、強くならなくては…


爽…。



額に優しく温かな感触。


この感触も心地いい。


何だか懐かしい…私の好きな香り。


薄れていく視界に人影が見えたような気がした。



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