彼は私の金魚。



保健室の中は時計の音と爽世様の呼吸の音が

私の耳に届く。

爽世様の傍へ寄ると、



「爽…。」



寝言で私の名前を呼ぶ。

その言葉を聞いた瞬間、無意識に手が伸びていた。

伸ばした手は、爽世様の額に触れていた。


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