彼は私の金魚。


あの時、大きな水槽に

一匹だけフワフワ漂っていた金魚。


金魚には名前を付けてはいけない

という話を思い出した。

名前を付けられた金魚は

自分が‟高等な生き物”

だと思い、

最期を迎える際に道連れを呼び、

最後に残った金魚は

道連れの矛先を家族に向ける。

それを防ぐのに一匹の金魚を生贄を差し出したという。


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