きみを好きになる瞬間


「やめ…っ!!」



私の抵抗も虚しく、結生の手は私のシャツを通り抜けて下着の下に潜り込む。
胸に直接結生の手が触れて力が抜ける。



混乱した私は何故か携帯は手にしっかり持っているのに、電源を着ることすら考えられず、コール音の音が頭に残っていた。



「…っや…!め、」

「あんまり大きい声出したらだめだよ、下にいるおばさんに聞かれたら困るでしょ」



そのとき、コール音が鳴り止んだ。
高橋が電話に出たんだ。
< 34 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop