-Vermillion-
私達は無念を抱いたまま死んだ魂に、
空気・火・土・水の四元素が合わさって出来た、
ただ”存在”としか名づける事が出来ない者。
「まぁ勿論、WNOにも人間の職員達はいるわ。
彼らはこの世界で、人間にしか出来ない任務を熟す事になるけど。」
「それで、上に掛け合った結果、
朱乃の代わりに俺を送り込む事は許可されたのか?」
「残念だけど…駄目だったわ。
魔界側がもう、次の主人を朱乃と決めてしまったの……」
母さんは目を伏せた。
まるで、胸が裂ける様に痛い、とでも言う様に。
―――
爽や遥と別れると、肩を落として家に帰った。
今日も成果なし、お手上げだ。ママと真朱が夕食を作っている。
二人で料理するなんて、珍しい。
「おかえり!今日は俺が飯作るからな、手洗い嗽してそこ座れよ!」
「お兄ちゃんはしっかり者ね。ママはポテトサラダを作りました!」
空気・火・土・水の四元素が合わさって出来た、
ただ”存在”としか名づける事が出来ない者。
「まぁ勿論、WNOにも人間の職員達はいるわ。
彼らはこの世界で、人間にしか出来ない任務を熟す事になるけど。」
「それで、上に掛け合った結果、
朱乃の代わりに俺を送り込む事は許可されたのか?」
「残念だけど…駄目だったわ。
魔界側がもう、次の主人を朱乃と決めてしまったの……」
母さんは目を伏せた。
まるで、胸が裂ける様に痛い、とでも言う様に。
―――
爽や遥と別れると、肩を落として家に帰った。
今日も成果なし、お手上げだ。ママと真朱が夕食を作っている。
二人で料理するなんて、珍しい。
「おかえり!今日は俺が飯作るからな、手洗い嗽してそこ座れよ!」
「お兄ちゃんはしっかり者ね。ママはポテトサラダを作りました!」