あなたの隣で。
───…キーンコーンカーンコーン───…
タイミングよく鳴る
チャイムの音。
「はい皆〜席つけ〜。」
相変わらず薄い髪の毛
が特徴のパッとしない
担任が教室に入る。
「あいつまた髪の毛減った気がするんだけど…。」
「ちょっとやめてよ−。」
そんな2人の私語はお構い無しに先生はしゃべる。
「今日から福岡から来た
転校生がうちのクラスに在籍することになったぞ。」
その担任の言葉に
教室中がざわめく。