あなたの隣で。



「ぎゃはははっ」

「バカじゃ〜ん!あははっ」


2組の前には
わたしが最も苦手とする

不良グループがいた。



「うわ…ドアの前に群がってるよ…」


汚い物を見るような目で
不良グループを見る美央。


「後ろのドアから入ろっか…」


そう言って
美央の腕を引っ張った。



美央も前のドアから入るのを諦め、

後ろのドアから入ろうとした…その瞬間。



「…ちょっと待てよ」


低い声が

わたしと美央の

耳に響く。



< 26 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop