あなたの隣で。
「ぎゃはははっ」
「バカじゃ〜ん!あははっ」
2組の前には
わたしが最も苦手とする
不良グループがいた。
「うわ…ドアの前に群がってるよ…」
汚い物を見るような目で
不良グループを見る美央。
「後ろのドアから入ろっか…」
そう言って
美央の腕を引っ張った。
美央も前のドアから入るのを諦め、
後ろのドアから入ろうとした…その瞬間。
「…ちょっと待てよ」
低い声が
わたしと美央の
耳に響く。