あなたの隣で。
わたしたちの前には
不良グループのリーダーと
思われる…明希が立っていた。
嫌な予感が
わたしの頭をよぎった。
明希は、美央を睨みこう言い放った。
「お前…今俺たちの事睨んでただろ?」
背筋が凍りそうだった。
───…バレてる。
わたしは一瞬にして
この状況を読み取った。
「にっ…睨んでなんか…」
「嘘つけっ!!!!俺に嘘が通じる訳ね−だろ、なぁ?」
不敵な笑みを
浮かべる明希。
「…さあどうしてやろ−かな?」
その言葉を聞くなり
美央は涙目になり
今にも泣き出しそうに顔をした。