あなたの隣で。
教室に貼りだしされた
座席表。
みんな群がって
騒ぎながら見ていた。
「えっと…あたしは…」
わたしは1番後ろの席だった。
予想よりはるかに
いい席だったので
単純なのか
少しテンションが上がった。
「百合いいな〜1番後ろじゃん!」
「うん!」
後ろの席なんてついてる!
─────…なんて思った矢先。
ふとわたしの前の席の名前が目に映った。
─────…やっぱりついてないや。
だって
前の席が
あの明希だなんて…
────…わたしは絶対ついてない。