あなたの隣で。
「別に…嬉しくないし」
わたしはぷいっと横を向いて明希から目をそらした。
「照れんなって!
俺の女なら少しは喜べば?」
上から目線の口調に
わたしはムッとした。
…女慣れしてるのか
知らないけど…
誰もがあんたの女になって
喜ぶと思ったら
大間違いなんだから。
─────それに…
「……ただの遊びじゃん」
わたしは冷たい声で
明希に言った。
明希はその言葉に
動揺すらしなかった。
「そんなん当たり前だろ。
俺は暇なんだよ、ちょっとは楽しみがなきゃな。」
……ほらね。
こんなたらし男の
思い通りになんか
絶対ならないんだから…