あなたの隣で。
「なぁ−百合さぁ、まだ俺に惚れねぇの?」
わたしの鼓動が
だんだんと早くなる。
「…っ…惚れるわけ…ないじゃん…」
──────ドキドキドキドキ…
鼓動の音うるさい。
早く…静かになってよ。
わたしの想いもむなしく
鼓動の音はうるさいままだ。
「お前もしぶといな〜!俺に惚れねぇとかスゲェよ。」
笑っている明希の姿に
思わず見入ってしまう。
「百合はそんなに俺のこと嫌いなん?」
わたしは思わずふいっと
目をそらした。