あなたの隣で。
わたしは一つ決心をした。
「…阿南くんのとこ
行ってくる…やっぱこのまま話せないの嫌だから…」
美央は笑顔でうなずいた。
「分かった!2限めの授業
までには戻ってきてね!!」
「…うん!」
そう言い残して
わたしは教室をでた。
――――――どんっ
「おぉっ!危ないじゃないか!!もう授業始まるから
席に着きなさい」
ぶつかったのは
一限めの授業の先生だった。
先生……ごめんね。
今日だけ…さぼらせて。
「先生ごめんっ」
「あ、おいっ!!和泉!!!」
わたしは先生の言葉も聞かず廊下をひたすら走り
阿南くんのいる
屋上へと向かった。