【短編】間違い電話
『おい亮。後ろ見てみろ。』

「はあ?後ろ?」

亮は、後ろを見た。

「よお、松村。」

「うっ。先生………。」

「もう、授業は始まっているんだけどな。」

「すぐに席に着きます。」

亮は、逃げるように席に着いた。

「まったく高校生なんだからもう少し自覚しろ。」

「へーい。」

先生は、ため息をつきながら教壇に行った。

俺は、そっと奈緒を見てみた。
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