桜‐幕末恋物語‐
母「あなたの3歳以前の記憶を消したのはまぎれもない私たちなの」
桜「え・・・なんで・・・」
母「あなたを立派な“人間”にしたかったの」
人間の部分を強調して言うお母さんに私は怪訝な顔をして見せる。
桜「私は人間だよ?」
母「いいえ。あなたは・・・なの」
桜「うそ・・・私が・・・鬼・・・?」
私は驚愕した。
まさか私が鬼だなんて・・・。
そんな・・・信じられるはずないじゃない!
母「信じたくないのも分かるわ。でも、まぎれもない事実なの。あなたは純血の鬼」
桜「いや!私は人間よ!鬼なんかじゃない!」
気づけば私はそう叫んでいた。