桜‐幕末恋物語‐

母「あなたが憧れた新選組なら、桜も明るくなれると思ったの。私のよみはあたったようね」

桜「まぁ・・・確かに楽しいけど・・・」

母「私もアノ人も近くに居られないから。あの人たちならあなたを大切にしてくれるわ。もしかしたら、桜は初恋を経験するかもね」

お母さんはやわらかく微笑んでそういう。

桜「お母さん・・・。お父さんが何処にいるか知っているの?」

母「えぇ。つい最近知ったわ。死んでしまった今、あなたにどう伝えるか迷ったけどね。あの人も何かの拍子にこっちに飛ばされたみたい」

桜「え・・・お父さんもこっちにいるってこと・・・?」

私の言葉にお母さんは頷いた。

母「あなたが探してあげて。もしかしたら新政府軍に付いているかもしれないけれど・・・」

桜「分かった」

私は力強く返事を返した。

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