桜‐幕末恋物語‐

母「それと・・・鬼の力について説明しておくわね」

桜「うん」

母「あなたは基本、人より優れているでしょう?それは鬼の力のおかげ」

それはお母さんの話きいてて薄々気づいてた。

母「私たちは傷の治りが極端に早いわ。それも鬼の治癒能力が高いから」

桜「え、私今まで皆が1週間で治るような傷が1ヶ月以上しないと治らなかったよ?」

母「それは鬼の力を封印していたし、念のために治癒能力を下げておいたからよ」

桜「そうだったんだ・・・」

今までどうしてそんなに傷の治りが遅いのか分からなくて不思議だったんだ。

母「私たち鬼は自分の傷や病だけじゃなくて、他人の傷や病も癒すことができるわ」

桜「それ本当!?」

母「えぇ。沖田さんの労咳も治せるはずよ。でも歴史を帰るという言う自覚を持ちなさい」

私は既に歴史を一部変えている。

これ以上変えたらどうなるのか不安だけれど、私は皆を護りたい。

私は強い意志でそう思った。

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