桜‐幕末恋物語‐
桜「髪の色、変わってましたか?」
平「っ!?・・・あぁ。一体なんなんだ」
桜「私もさっき夢の中で知りました。・・・母に会ったんです。初めて色が変わった・・・」
私はそう呟くと藤堂さんをじっと見つめる。
桜「私・・・ここにいられなくなるかもしれません・・・」
平「は?」
桜「さっきお母さんに言われた言葉・・・。あれを皆さんに話したら、きっと皆私を受け入れてくれなくなる・・・」
私の言葉に藤堂さんは怪訝そうな顔をした。
平「落ち着けって。とりあえず、明日にでも土方さん達にも話そう」
桜「・・・怖い・・・皆に拒絶されるのが怖いです・・・」
平「大丈夫。たとえ皆がどんな反応をしようが、俺はお前を信じるよ」
桜「・・・ありがとうございます」
私は優しい藤堂さんの言葉に心が温まるのを感じた。