桜‐幕末恋物語‐
恋心
翌朝、朝餉の席で私は昨夜のできごとを皆に話すことにした。
桜「皆さん、お時間少し頂けますか?」
近「ん?どうしたんだね?」
桜「ちょっと・・・」
私はしどろもどろになりながら話しだす。
平「俺もよくわかんねぇけど、昨日の夜いろいろあったらしい」
桜「・・・私、昨日激しいめまいと頭痛で倒れたんです。意識を失った私は真っ白な世界にいました」
土「は?」
私は昨夜のことを思い出しながらゆっくりと語っていく。
桜「そこには亡くなったお母さんがいて、言われたんです。私は“純血の鬼”だって」
その言葉で皆が息をのんだのが分かった。
新「桜ちゃん、それ何の冗談だ?」
桜「冗談じゃないんです・・・」
私は泣きそうになりながらも必死でつなげた。