桜‐幕末恋物語‐
桜「私のような人間ではない生き物が近くにいたら気味悪いですよね。ってわけで、私、ここ出ていきます」
鬼の力はこの人たちの為につかう。
この人たちを守るために。
でも、それだけだったら近くにいなくてもできる。
総「ここを出て行って行くあてでもあるの?」
桜「いいえ。でも、私は鬼ですよ?野宿くらいたいしたことないでしょう」
平「鬼だろうがなんだろうが、お前は女だ。野宿なんて危険すぎる」
桜「女でも男でも危険度は変わらないと思いますけどね」
私の言葉に藤堂さんはため息を吐いた。
平「危険の意味が違う・・・」
桜「?」
私は藤堂さんの言葉の意味が分からず、首を傾げた。