桜‐幕末恋物語‐

「梅の花一輪咲いても梅は梅」

その言葉にお腹を抱えて笑いだす沖田さん。

「あははははっ!僕は信じるよっ。あはははは!」

「総司テメー!」

「もう一句・・・」

「もういい!信じた!」

土方さんも信じてくれたみたいだ。

「ところで胡桃君、君は住むところがないよな?」

「ないですね」

「じゃあここに住めばいい」

その言葉に私は少しの沈黙の後静かに口を開く。

「ありがたいお誘いですが、遠慮します。その辺で野宿しますし、それに・・・ここ女子禁制じゃないですか」

「野宿はいかん!・・・女子禁制がどうかしたか?」

「・・・私、女です」

この言葉で4人が固まったことは言うまでもない。

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