桜‐幕末恋物語‐
桜「寒いなぁ・・・」
町を見下ろしながらそう呟く私。
私がいるのはお決まり?の丘の上。
ここに来るのが当たり前のような感覚・・・。
京を離れるわけにはいかないし、この辺で野宿しようかな。
桜「それにしても・・・なんでこんなに胸が痛いんだろう・・・」
自分で抜け出した癖にこんなにも傷ついてるなんて・・・。
知らないうちに、こんなにも皆が大事になってたんだなぁ・・・。
痛む胸を手でおさえながら、私は考え事をする。
そして、気づけば私は眠ってしまっていた。
夢の中で出て来た彼。
優しく微笑みながら名前を呼んでくれる。
頭をなでてくれる。
ドキドキとうるさいほどの鼓動を抑えながら、私は彼の名前を呼んだ・・・。