桜‐幕末恋物語‐

私はそれを寸前でかわすと、背後に一太刀。

しかし、相手は沖田さん。

見事な身のこなしで私の竹刀を受け止めた。

全く・・・この人はホントに人間ですか?

あのわずかな時間で振り向くとか・・・。

桜「さすが沖田さん」

総「桜ちゃんもね」

そこからは激しい攻防戦が続いた。

バシン、バシンとすさまじい音が響く。

沖田さんの一太刀は重いから長い時間は受け続けられない。

手がしびれて竹刀を落としたりしたら負け確実だしね。

桜「沖田さん、そろそろ」

総「そうだね。そろそろ決めようか」

私たちはお互い構えると、相手の出方を窺った。

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