桜‐幕末恋物語‐
一「なるほど。約束・・・か」
総「は?一君どうかした?」
一「胡桃。俺とも試合を頼む。
俺が勝ったらその・・・名前で呼んでほしいのだ」
私は脱力した声で答えた。
桜「今日はもういやです・・・」
一「頼む」
桜「・・・だったら名前で呼びますから・・・試合はなしで」
私がそう答えると斎藤さんは軽く微笑んでみせた。
一「感謝する。桜」
桜「いいえ」
敬語を外すって条件は出されなかったしいいよね。
それにしても・・・
桜「一さんと一君・・・どっちがいいですか?」
一「どちらでも構わない」
斎藤さんはそう言って笑った。