桜‐幕末恋物語‐
一「・・・見られてる」
桜「そうですね~。でも、こんなの気にすることないですよ」
平「お~い!桜、一君!」
桜「?平助君?」
私たちが会話をしているところに駆け寄ってきた平助君。
平助君は小声で喋り出す。
平「伊東さんがじっと見てるぜ」
一「・・・とっくに気づいていたが?」
桜「気づかないフリしてたんだけど・・・それがどうかしたの?」
私たちの平然とした回答に平助君は目を見開いた。
平「気づいてたの!?気づいていないんだって思って警告しに来たのに・・・」
桜「ごめんね、ありがとう」
一「・・・気遣い感謝する。しかし、お前はぬけているな」
桜「あはは、確かにそうかも」
私たちは視線のことも忘れて盛り上がった。