桜‐幕末恋物語‐

桜「はいどうぞ」

平「ありがとう」

山南「ところで藤堂君。何故ここに?」

平「え、最近桜が山南さんと親しいから、ここにいるのかなぁって思って」

きょとんとしながら質問に答える平助君。

恋仲だということを知らない山南さんは不思議そうな顔をする。

山南「業務ごとですか?」

平「いや、単に桜にあいたk・・・」

桜「お茶を飲みに来てくれたんだよね?」

わざと平助君の言葉を遮るように言った私。

平助君はその理由を理解したのか、あ・・・と呟くと口を閉ざした。

山南「確かに胡桃君の淹れるお茶は美味しいですからね」

平「あ、あぁ。温かいしな」

桜「お茶ってだいたいの場合温かいんじゃ・・・」

平助君の言葉に思わず突っ込みをいれてしまった私に山南さんは“そうですね”と言って微笑んでくれた。

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