桜‐幕末恋物語‐
山南「女性用のものはよくわかりません・・・」
桜「ふふっ。それでも、山南さんが選ばないと」
山南「そうですね・・・」
困ったように言う山南さん。
う~ん・・・アドバイス程度ならいっかな。
桜「朱里さんは明るい方でしたっけ?」
山南「はい」
明るい女性に似合いそうなもの・・・。
私は品物を一通り見ると、いくつかのかんざしを手に取る。
桜「かんざしでしたら・・・この4つがいいですね。明るい女性によく似合いそう」
山南「どれも綺麗ですね。さすがです」
桜「ありがとうございます。匂い袋にするのなら、彼女を思い浮かべて浮かんでくる花や香りにするといいですよ」
笑顔でそういうと、山南さんは少しの間かんざしを眺めた。