桜‐幕末恋物語‐

山南「女性用のものはよくわかりません・・・」

桜「ふふっ。それでも、山南さんが選ばないと」

山南「そうですね・・・」

困ったように言う山南さん。

う~ん・・・アドバイス程度ならいっかな。

桜「朱里さんは明るい方でしたっけ?」

山南「はい」

明るい女性に似合いそうなもの・・・。

私は品物を一通り見ると、いくつかのかんざしを手に取る。

桜「かんざしでしたら・・・この4つがいいですね。明るい女性によく似合いそう」

山南「どれも綺麗ですね。さすがです」

桜「ありがとうございます。匂い袋にするのなら、彼女を思い浮かべて浮かんでくる花や香りにするといいですよ」

笑顔でそういうと、山南さんは少しの間かんざしを眺めた。

< 148 / 219 >

この作品をシェア

pagetop