桜‐幕末恋物語‐
桜「行っちゃやだ・・・。一緒にいたい」
平「桜・・・。そんなかわいいこと言うな」
そう言って視線をそらす平助君の顔をよく見ると、ほんのり赤く染まっていた。
平「桜に言われたら残るしかないじゃん」
桜「残ってくれるの・・・?」
平「あぁ」
桜「やった!平助君大好き!」
そう言って抱きついた私。
抱きついてから自分のやったことに気づいた私はぱっと離れようとした。
けど背中にまわされた腕が原因で離れられない。
平「桜がわるいんだからな」
桜「へ?んっ・・・」
顔をあげた私の唇に優しい感触。
今まで何度もされてきたけど、この感じにはなかなか慣れない。
私はぎこちなく目を閉じると幸せをかみしめた。