桜‐幕末恋物語‐
桜「隙だらけ。ただ突っ込むだけではダメですよ」
隊士「おう!ありがとう」
毎日の日課になりつつある、隊士の稽古。
いつからだか、隊士から稽古を頼まれるようになっていた。
桜「あなたは、もうちょっと脇しめたほうがよさそうですね。でも上達したようですね」
隊士「ありがとう!」
私の指導に嬉しそうに元気な返事を返す隊士さん。
それを見ると私まで嬉しくなる。
それも含めて、ここを離れたくないんだ。
―――
桜「じゃあここまでにしましょう。私は昼餉の用意をしなきゃいけないので」
隊士「ありがとうございました!!」
桜「続きはまた後でにしましょう」
私はそう言って微笑むと道場を後にした。