桜‐幕末恋物語‐
桜「私は・・・私は総司さんをそういう風に思ったことはないの。ごめんなさい」
総「・・・うん。知ってた。平助が好きなんでしょ?」
桜「え・・・」
総「僕は君のことが好きだからね。見てれば分かるよ。平助と話してる時、すごくやわらかく微笑んでるし」
その言葉に頬が熱くなったのを感じた。
私ってそんなに分かりやすいの!?
総「僕ね、君のその笑顔に惹かれたんだ。だから、これからもずっと笑っててほしい」
私はにっこりとほほ笑むと頷いた。
総「あ、そういえば。桜って僕に隠し事してるよね」
桜「へ?」
総「正確には僕らにだけど。・・・桜、実は平助と恋仲でしょ」
桜「な・・・!?」
私は驚きに目を見開きながら総司さんを見つめた。
総司さんはにやりと笑うと、言葉をつづけた。