桜‐幕末恋物語‐
総司SIDE
桜が離れたのを確認した僕は小さく息を吐いた。
やっぱり桜は平助と・・・。
僕が初めて好きになった女の子が桜だった。
初恋が20代ってなんかかっこつかないけれど、今まで女の子に興味がなかった僕が初めて興味をもったんだ。
でも、桜はいつも平助にだけみせる顔があった。
その時点で僕は気づいていたんだよね。
桜の気持ちが自分に向くことはないって。
でもいいんだ。
これから平助をいじめるだけだから。
僕らしく悪戯風にね。
そんなことを考えながら、僕はそっと自室へと向かった。
総司SIDE END