桜‐幕末恋物語‐
手を止めることなく文字を書き連ねる私。
どうせ代償を払うのなら・・・
その一心で新選組に関係する事件とその日にちを書き込む。
私がいなくなっても皆が生きていけるように・・・。
年表を書き終えた私は、新しい紙を取り出すと手紙を書き始めた。
私の気持ちを伝えたい。
感謝の気持ち、楽しかったこと、幸せだったこと、皆だ大好きだってこと・・・
いっぱい伝えたいことがある。
私はすらすらと手を動かす。
その手は止まることを知らない。
私の想いが溢れて止まらないんだ。
それほどまでに、ここが、みんなが大好きだということ。
私は溢れてくる涙を必死でこらえながら言葉をつづった。