桜‐幕末恋物語‐
土「お前はいつもいつも・・・」
総「老けますよ」
火に油を注ぐ沖田さん。
私はそのやりとりを眺める。
すると前と同じような体の違和感を感じた。
・・・さよならかな・・・。
そっと手を見ると、透けていた。
桜「皆・・・ありがとう」
その言葉で、3人がこっちを向く。
彼等は目を見開くと息をのんだ。
平「桜!?おい!どうしたんだよ!?」
桜「私は歴史を変えすぎた。だからその代償を払わなければいけないの・・・」
そう言ってあふれ出る涙をふくこともせず、私は笑って見せた。
桜「でもね、私後悔してない。皆といられて楽しかったもん。ありがとう」
震える声で紡いだ言葉を驚くほど弱弱しかった。