桜‐幕末恋物語‐
―――約1年後・・・
私は無事に受験に成功し、今日がその入学式。
通うのが楽なように、自宅から1番近い県立高校に進学した私。
幼なじみで血は繋がってないけどいとこの麻耶(まや)もこの高校に進学。
麻耶には幕末にタイムスリップしたことを話した。
彼女は私の話を笑うことも馬鹿にすることもせず、きいてくれたんだ。
麻耶はいとこというより、親友と言った感じ。
麻耶は優沙が死んでしまって不安定だった私の側にいてくれた。
道路はさんだ向かい側が麻耶の家だから、一緒に登下校できる。
桜並木を抜けると、これから通う校舎が目に入った。
麻「さぁ!新しい恋見つけるよ!桜も新しく恋しよう!」
桜「・・・私はいいよ」
そう言った私は、目を伏せた。
平助君・・・今もまだ鮮明に覚えている・・・。
大好きなアノ人。
もう一度、あなたに会いたい・・・。