桜‐幕末恋物語‐
背の大きなイケメンの影になって小さい方の男の子の顔はみえないけれど、確かに整っていそうな感じ。
私はふっと視線を戻すと、麻耶を見つめる。
麻耶の目はハート型に変化していた。
麻「やばい桜。あたしアノ人に一目ぼれしちゃった!協力してね!」
桜「えぇ!?」
一目ぼれって・・・。
そんなことを思いながら小さく息を吐いた瞬間、荷物を置く音がした。
隣の席に置かれたスクバを見つめる私。
そんな中、麻耶が私の腕を叩き始めた。
桜「何!?」
麻「ちょ、この人!どうしよう!」
小声でそういう麻耶。
顔をあげると、麻耶の隣の席にさっきのイケメンが・・・。
イケメン「?」
私たちを不思議そうに見つめる彼に私は思わず苦笑した。