桜‐幕末恋物語‐
平「着いたぞ。ここが俺達の部屋だ」
桜「・・・」
平「あ・・・ごめん。言ってなかったな。ここでは小姓は就いてる人と同室なんだよ」
桜「そう・・・なんですか・・・」
まかいっか。
私は藤堂さんに続いて部屋の中に入った。
桜「うわ・・・」
思わずそう呟いてしまうほど、部屋の中は荒んだ状態・・・。
いくらなんでも散らかりすぎでしょ・・・。
平「布団2枚も敷けねぇな・・・」
それはあなたが散らかしたから・・・。
桜「別にいいですよ。藤堂さんは布団で寝てください。私はあそこで寝ますので」
そう言って指差したのは壁。
平「いやいやいや!女の子が身体冷やしちゃだめでしょ!お前が布団で寝ろって」
その後しばらく布団の譲り合いは続いた。