桜‐幕末恋物語‐

総「君、強いね。転んでなければ互角に張りあえたんだろうけど・・・」

そう言って落ちていた竹刀を拾い上げた沖田さん。

そこに藤堂さんが駆け寄ってくる。

平「桜、お疲れ。お前凄いな!」

桜「・・・別にすごくなんかありません」

一「・・・結構な腕前だった・・・」

そんなこと言われても別に嬉しくない。

そもそも、私は嬉しいという気持ちは・・・否、感情と言うものは持ち合わせていない。

いつからだったろうか・・・。

きっとお母さんが死んでしまった頃からだろう・・・。

学校では作り上げた感情を表に出して、ここに来てからは作り上げることすらしなくなった。

なんで楽しくもないのに笑わなければいけないのか分からない。

私はなんでこんな根暗になってしまったのだろう・・・。

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