桜‐幕末恋物語‐

少しすると、全員が揃った。

近「それじゃあ頂こうか。いただきます」

全「いただきます」

そう言って一斉にご飯を食べ始める。

近「うまい!」

土「あぁ・・・。こんなうまいの久しぶりに食った・・・」

総「うん。おいしい。ところで桜ちゃん。君は食べないの?」

沖田さんが不思議そうな顔で問いかけてきた。

桜「お腹すいてないんです」

総「それ昨日の夜も、今日の朝も言ってたよね」

桜「そうでしたっけ」

とぼけてみせる私に、その場にいた全員が私に視線を向ける。

痛いほどの視線に私は俯いた。

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