桜‐幕末恋物語‐

桜「・・・何してんですか・・・。自分で歩けます」

そう言って暴れた私をよそに、藤堂さんは目を見開く。

平「軽・・・」

総「平助。君の身長じゃきついんじゃない?」

平「なっ!平気だよ!見てわかるだろ?俺の方が頭1個分でかいの!」

総「はいはい。とりあえず、その子僕に渡してね」

その言葉通り、私のからだは沖田さんにお姫様だっこされてる。

平「おい総司!何すんだよ!」

藤堂さんが叫んでいるけれど、沖田さんは全く気にしていない様子。

そんな中私は思った。

この人たちはなんで昨日会ったばかりの怪しい小娘相手に、こんなに優しくできるんだろう。

心配して追いかけてきてくれたんだろう・・・。

・・・この人たちといればまた感情がだせるようになるのかもしれない・・・。

私は沖田さんの腕の中で、自分のことを深くこの人たちに話そう。そう思った。

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