桜‐幕末恋物語‐

桜「私は・・・拒食症なんです・・・」

近「きょしょくしょう?」

桜「はい。身体が食べ物を受け付けない病気みたいなものです。さっきのように無理やり食べると身体がそれを拒んで・・・吐いてしまいます」

私の言葉に、皆が息をのんだ。

土「でも食わねぇわけにもいかねぇだろ」

桜「それが結構平気なんですよ。水さえ飲めば全然平気なんです」

総「そう言ってるけど、たまには何か食べるんでしょ?」

沖田さんの言葉に小さく頷く私。

桜「私の場合は半月に1度、お団子1本分くらいの量を食べます」

新「すくなっ!」

総「・・・でも納得できるよ。君の体重、異常なくらい軽かった」

平「あぁ。腰回りも、尋常じゃないくらい細かった。袴でうまく隠れてるけど・・・」

私は小さく頷き返すと、再び話しだす。

< 45 / 219 >

この作品をシェア

pagetop