桜‐幕末恋物語‐

ゆっくりと口角を持ち上げてみる。

ぎこちないながらに笑ってみようと思ったんだ。

左「・・・何してんだ?」

桜「笑ってみようと思って。でも無理ですね」

そう言って挑戦を諦めた私。

その瞬間、部屋にいた誰もが息をのんだ。

不思議に思った私は顔をあげる。

平「桜!お前今苦笑いだったけど、笑えたじゃん!表情変わったよ!(すんげぇ儚い感じできれいだったなぁ・・・)」

桜「ホント・・・?」

左「あぁ。ホントだよ」

そう言って微笑んでくれた皆に私は頭を下げた。

桜「ありがとうございます。これからよろしくお願いします」

その言葉と一緒に。

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