桜‐幕末恋物語‐
声
平「お前は争いなんて知らない時代から来たんだ。しょうがないことだよ」
〈すいません〉
私は震える手で文字を書き連ねる。
〈私、もっと強くなります〉
平「いや、いいんだ。お前はそのままで・・・。俺達が守ってやるからさ」
その優しさは逆に苦しい。
私ばかりが守られて、役に立てないなんて。
私は下唇を強く噛んだ。
土「おい、副長室に来い」
すると障子の向こう時側から土方さんの声が。
声が出ない私に変わって、藤堂さんが返事をすると私はたちは部屋を後にする。
副長室には既に幹部が勢揃いしていた。