桜‐幕末恋物語‐
土「来たか」
総「それで、何の用です?どうでもいいことだったらすぐ帰りますよ、僕」
沖田さんのおどけた口調に、土方さんは青筋をたてた・・・気がした。
土「どうでもいいことで幹部全員呼ぶわけねぇだろ・・・。桜のことだ」
左「桜の・・・?」
そう言って一斉にこっちを向く皆さん。
土「あぁ。実はな、桜の声がでなくなったんだ」
全員「はぁ!?」
平「ホントだよ。今日の巡察で桜・・・人を殺めちゃったんだ・・・。そんでその衝撃で・・・」
一「・・・なんでお前がいながらそんなことに・・・?」
私は懐から紙とペンをとりだすと文字を書き連ねる。
<藤堂さんは悪くありません。避けた拍子にグサッって刺さっちゃったんです>
私の告白に、皆は驚いた顔をした。