桜‐幕末恋物語‐
―――たどり着いた先は蔵だった。
裏にある小さな窓からそっと中をのぞいてみる。
暗い蔵の中で小さな明かりが見えた。
人影が2つ。
小さな明かりはろうそく・・・?
?「・・・言え」
?「誰が話すもんか・・・ゥギャーーー!!」
鮮明に聞こえる悲鳴に私の身体はびくりと揺れた。
私はしゃがみ込むと小さく呟く。
この聞き覚えのある声は・・・。
桜「土方さん・・・」
私は走って母屋に戻ると、幹部が食事をしている部屋に飛び込むなり尋ねた。
桜「今日って何日ですか!?」