桜‐幕末恋物語‐
土「・・・ダメだ。行ったところでお前に何ができる?」
私にできること・・・。
・・・ない。私には何もできない・・・。
桜「・・・変なこと言ってごめんなさい。・・・私、部屋に戻りますね」
私は何にも考えてなかった・・・。
一緒に行ったところで足手まといになるだけだ。
急ぎ足で部屋を出た私は部屋には戻らず、屯所を飛び出した。
着いた先はタイムスリップした時に立っていた丘。
崩れ落ちるように座り込むと同時に堪えていた涙が流れ出す。
桜「っ・・・ふ・・・」
声をころして泣く私。
自分の無責任さが情けない・・・。
それからしばらく涙がとまることはなかった・・・。