桜‐幕末恋物語‐
その後の私は驚くほど無情に人を殺めることができた。
何人も何人も斬り捨てる。
そんな自分に恐怖心を覚えるけど止めることができない。
奥に進むと、誰かの話声が聞こえた。
そっと中をのぞき見ると、膝をつきかろうじて刀で体を支えている沖田さんとそれを見下ろすように立つ浪士が。
私はとっさに部屋に飛び込むと、2人の間に立ちふさがった。
(他の隊士の怪我は防げても労咳までは防げなかったか・・・)
桜「沖田さん大丈夫ですか?」
総「桜ちゃん?隊服も着ないで何してるの?」
浪「なんだお前。新選組の隊士か?」
桜「あ・・・急いできたのできるの忘れました。
それよりあなた。見て分からない?私の顔見たことないでしょ」
私は挑発するようにそういうと刀を強く握りしめた。