桜‐幕末恋物語‐
浪「なめやがって!」
キレた浪士が振りおろした刀を避けた私は彼の背後に回る。
桜「怒りの感情は刀を鈍らせる。私の勝ちです」
浪「いつの間に!?っ・・・ぐあぁぁぁ!」
驚いて振り返った彼の心臓に刀を突き刺した。
彼は断末魔の叫び声とともに絶命した・・・。
総「桜ちゃん・・・?」
桜「はい」
総「いや、なんでもない」
沖田さんは何か言いかけて口を閉ざした。
桜「沖田さん。血、吐きましたね?」
総「・・・」
私は気まずそうに顔をそむける彼を見つめた。