恋 ~REN~
簾治が私をギュッと強く抱き締めた。


「もしあの女が本気で俺の事好きでもさ、それが何だよ。

1番大事なのは、俺とあらしの気持ちだろ?
俺とあらしの間にあんな女が入る隙間なんてねぇーよ。
いやっ。俺が絶対入らせねぇーし。


俺を信じろ。」


そう言うと、私にキスをした。


簾治。大好き。

私、しっかりしなくちゃね。

こんなんじゃ簾治のマネージャーも彼女も失格だよね。


「簾治ー大好き。私簾治を信じる。
絶対可憐さんに簾治は渡さないんだから。」


「やっと笑ったな。やっぱお前は笑ってなきゃな。

でも、収録中俺があー言えばあらしが心配するの分かってて答えたんだー。」


えっ?


「お前が心配してる時の顔ってかなり色気あんだよ。
だからちょっと見てみたくてさっ。」


簾治はそう言うとイタズラに笑った。


「も〜う!からかわないでよー。
ホントいじわるなんだから。
人の気も知らないで。
バカー!」


私は簾治を睨んだ。


「全然恐くないんですけどー。」


そう言って簾治はゲラゲラ笑っている。


まったく!

この人は悪魔だな。




でも、こんな悪魔が私は大好き。
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