恋 ~REN~


…兼子さん?



やっぱりそうだ。可憐さんのマネージャーの兼子健太さんだ。


「あっ、どうぞ。」



私は慌てて椅子を引いた。


「可憐、RENさんの楽屋ですよね?
何かすいません。初日から御迷惑かけちゃって。」


兼子さんは申し訳なさそうに私に謝った。


「そっそんな事ないですよ。
迷惑だなんて。気にしないで下さい。」



私の心が読まれたみたいでちょっと焦っちゃった。




「そう言って頂けると助かります。
水森さんもうお弁当食べたんですか?」



「いえ。まだですけど…。
私ちょっと食欲なくて。。
兼子さん気にしないで食べてください。」



私がそう言うと兼子さんは私の顔を覗きこんできた。


かっ顔が近いよー。

何何何なのよー!


私の顔に何かついてるわけ?




「何か顔色だいぶ悪いよ?大丈夫ですか?」



ヒャー!だから顔が近いってばー。


こんな至近距離に簾治以外の男の人の顔があるなんて久々すぎてありえない〜!

恥ずかしすぎる。。


私絶対顔赤いよ…。






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