恋 ~REN~
― ピンポーン ―


来たっ!!


「は~い。今あける~。」



「よっ!! ここがお前んちか~。狭いな!」



「失礼ね~。OLなんてみんなこんなもんだよ。簾治の家が特別なんだよー。」



「あっそ。でも、結構綺麗にしてんじゃん。」



ふ~。掃除しといてよかった~。



「よし。じゃあとりあえずお前飯作れ!」



はぃ??


「あんた人んちに何しに来たのよ。しかも何その命令形。」



「何しにきたって、飯食いにきたんだよ。友達に電話してもみんな忙しいみたいでつかまんなかったんだよ。お前は絶対暇だと思ってよー。」



ムカッ! どうせ暇だけどさー。何かカチンとくるんだよね。



「悪かったわね暇で!!まぁ私も今からご飯作ろうと思ってたとこだからいいけどさー。」



「つうか、お前料理ちゃんとできんの??」



「あんたってホントどこまで失礼な男ね~。食べてびっくりするからね!!」



「あっそー。じゃあ早く作れよ。」



言われなくても作るっつうの。







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